塾講師をやってます。
職場環境にも恵まれ、
生徒達にも恵まれ、
何不自由ないはずの日々を送っていました。
ところがある日、
生徒に「人生」とはこうあるべきだ!
えらそうに語っている自分に気が付きました。
そのとき思いました。
自分はそんなえらそうなことを語る資格があるのか?
ただ単に、勉強を教えられるだけじゃないのか?
勉強を「人生」にどう活かすのか。。。
それを教えられるのか。。。?
自分がチャレンジすることで、大人の「リアル」を子供達に伝えたい。
【第4章】大学生編①~一発芸大会・ナンパもどき・徹夜掃除~
寮生活
無事、関西にある第一志望の国公立大学に合格したfranky青年。
これから待っている花の大学生活に向けて、胸をときめかせていました。
ただし、1つ心配事が。。。
親から言われていたことです。
「国公立大学受かっても、県外なら大学の寮に入りなさいよ!!」
franky青年的には、大学生のイメージは「THE一人暮らし!!」
何時に帰って来ても、誰にも文句言われないみたいな。(笑)
果たして寮生活でも叶うのか。。。??
franky青年の寮のイメージは厳しい寮母さんが居て。。。
門限があったりして。。。
女の子は出入り禁止で。。。
ってな感じでした。( ゚Д゚)
ただ、franky青年の合格した大学の寮のパンフレットにはこんなことが書いてありました。
伸び伸び快適1人部屋!!
寮母のいない完全自治寮!!
家賃激安!!
先輩とも仲良くなれる!!
ん~~~大丈夫そうかな。。。と少し安心したfranky青年。
それに、浪人して既に多額のお金を使っているわけですし。。。
友達も出来て、家賃も安いなら、一石二鳥じゃん!!と思ってました。(^^)/
そして、大学の始まる一週間前くらいから寮生活がスタートしました。
やはり思った通りで、初日からどんどん友達が出来たのです。(^^)/
しかも、寮の子達の出身は、全国津々浦々。
いろんな過程的事情を抱えてそうな子も多かった気がします。(^_-)-☆
まあ、一言でいったら面白い連中ってことです。(笑)
やっぱり寮にして良かった!!これならスムースに大学生活に馴染めそう。
そう思ったfranky青年。
しかし、とんでもなく過酷な寮生活が待ち受けていることを知る由もありませんでした。
寮には、本当に寮母さんはいない様子。( ゚Д゚)
居てもいないに等しい管理人ぽいおじいさんがいるくらいでした。(笑)
自治寮ってこんな感じなのかぁ~~~。。。
本当に大学生が自分達で全てを管理していたのです。
キッチン、洗面所、洗濯機、シャワー室は共同。
部屋は6~8帖の1人部屋。
普通のアパートよりも部屋が多いだけといった感じ。( ゚Д゚)
それで家賃は、1万円以下。
franky青年の大学の1年生~大学院生まで総勢100名ほどが住んでいました。
あ、言い忘れてましたが、男子寮です。(笑)
それと、今現在もうその寮はなくなってしまってます。(^_-)-☆
鬼の寮生委員会登場
最初の頃、franky青年は、寮の雰囲気になにか違和感を感じました。
寮の廊下で先輩同士がすれ違う度に、「ちわーーーーーーっす!」って感じで、異常に大きな声で挨拶をしているんです。
それくらい当たり前か、とも思ったんですが。。。
絶対に、全員が全員にしていたんですよね。。。
体育会系の部活のようなノリで。
でも、明らかにそうではないような先輩も同じノリで挨拶をしていたのです。( ゚Д゚)
なにかそういうルールのでもあるのかな。。。???
その正体が分かったのは、寮の中での最初の説明会のとき。
そのとき初めて、寮には自治組織の寮生委員会というものがあると知らされました。
その寮生委員会は、寮生の中で10人ほどのメンバーが立候補してなるとのこと。
そして、この寮生委員会は伝統的なものらしく、とっても厳しく厳格なルールをもってして、寮の運営をしていくのだとか。。。( ゚Д゚)
寮内で、他の寮生にすれ違ったら、絶対に挨拶をするというルールがあったわけです。
なるほど~~だから、みんなあんなにおっきな声で挨拶してたのか。。。
まあでも、それくらいはすれば良いだけの話だからな。
そうfranky青年はポジティブに解釈しました。(^^)/
一発芸大会
どころが、その説明会で他に衝撃の告知がなされます。。。
「え~~、今から一週間後にお前達のために新入生歓迎会をやる!」
「そのときに新入生には全員に、一発芸をやってもらって親睦を深めようと思う!!」
「これは強制であり、寮の伝統だからお前達に断る権利はないぞ!!」
「もし、やりたくなかったら入寮を認めないから、寮から出ていく準備をするように!!」
えっ。。。( ゚Д゚)
え~~~~~~~~~~~~~~。( ;∀;)
そんなの聞いてね~~~~~。。。。( ;∀;)
一気にfranky青年の心に恐怖と不安の波が襲い掛かってきました。
マジか、そこまで体育系のノリなのかココは。。。
franky青年は、別におとなしいキャラではありません。
しかし、自分から率先してギャグを言ってみんなを笑わせていたみたいなキャラでもありません。(笑)
普通そんな子はクラスに1人いるかどうかですよね。(笑)
焦りました~~~~、あのときはホントに。。。
それから毎晩のようにどんな一発芸をやるのかをアイデアを考えていました。
しかし、さらに追い打ちをかけるような衝撃の情報が入ります。
「おい、聞いたか。今度の一発芸のイベント、寮の先輩達全員見に来るらしいぞ。」
「しかも、一発芸を一回やったらOKとかそんな甘いもんじゃなくって、先輩達が笑って納得するまで何回も別の一発芸を要求されるらしい。」
「そして、面白くなくてネタがつきてしまった奴は、、、仕方ないから、司会の人が下の毛をライターで一瞬ボッッ!!と燃やして笑いを取ってようやく終わりらしい。。。」
。。。。鬼だ。。。( ゚Д゚)
ヤバすぎる。。。( ゚Д゚)
なんでそんなことを強要されなければならないんだ。。。
当時のfranky青年には、怒りに似た感情が沸いていました。
まあ、今思えば完全にパワハラというか、かなり問題のある寮でしたね。(*´з`)
もう一度言っておきますが、今現在その寮はなくなっています。(笑)
残り三日となった時点でそれを聞かされて、franky青年はさらに焦りました。
最悪、面白くなくても許してくれるだと思っていたのが甘かったです。
それからも必死にいくつかのネタを準備。
そして、当日を迎え、なんとかfranky青年は鬼の先輩方の笑いを取り、難を乗り切ることが出来ました。(^_-)-☆
しかし、本当に下の毛をファイヤーされている子が何人かいました。。。汗
恐るべし寮生委員会。。
まあしかし、franky青年にとってはこれが大学生活最初で最大の難関でしたかね。(^_-)-☆
いや、最初で最大の難関のうちの1つでした。(笑)
ナンパもどき
もう1つ。
鬼のイベントが待っていたのです。
新入生歓迎会が終わって、数日後、またまた寮生委員会から新入生全員呼び出し。
「一発芸大会を乗り切ってくれた新入生諸君!よくやった!」
「これで、お前達はこの寮の仲間入りだ!!」
「今から一か月後に、お祝いのパーティーを女子学生達も招いて壮大にやろうと思う!」
お~~~、なんだ、最初だけかキツかったのは。。(^^)/
と内心ホッとしていると。。。
「ただし!!新入生の諸君にその女子学生達を集めて来てもらいたい!!」
えっ。。??( ゚Д゚)
はい???どゆこと???
どうやって??
franky青年は困惑します。( ゚Д゚)
「方法はナンパみたいなものだ!!」
「一応、寮生委員会からパーティーの招待カードみたいなオシャレなものを用意してお前達に渡してやるから、それを使って勧誘してこい!!」
「ただし、ノルマがあるぞ!!」
「お前達1人につき1人以上の女子学生をパーティーに誘ってくること!!」
「もし、ノルマを達成出来なかったやつらは、他の大学の女子寮に行ってもらい、一発芸をして我々の寮の宣伝をしてきてもらう!!!」
「大丈夫だ!1人でも女子学生を誘ってこれたらそれでノルマ達成だ!!」
なんだってーーーーーーーーーーー!!!!( ゚Д゚)
こないだの新入生歓迎会とほとんど変わらんやんけ!!!( ゚Д゚)
マジかよ。。。
まあでも、誰か女の子を1人でも誘えばなにも問題ないか。。
と、franky青年は「一発芸に比べたらまだマシか」的な発想をしていました。(笑)
しかし、そうは言っても、まだ入寮したて、大学もスタートしてから一か月そこそこたったくらいのタイミングです。
しかも地元ではない環境でなんのつてもないような状況。。。
これは本当にナンパもどきのことをするしかないのでは???(^_-)-☆
同じ状況にたたされた、同期の寮生仲間とその日の夜、話し合っていました。
それからしばらくの間、franky青年達一年生は、学校へ行って授業を受けることよりも、他の大学へ行って、ナンパもどきのことを繰り返すことが優先事項と化していきます。(笑)
今思えば、マジでヤバい寮です。。。(笑)
とある大学の食堂にて。
「ねえねえ、今度こんなパーティーあるんだけど来ない??」
そんな誘い方をして、女の子が来てくれるわけがありません。(笑)
どこぞの大学の、しかも男子寮のパーティー。。。
franky青年は想像以上に苦戦しました。
当然ですが、今までそんなナンパもどきのことはしたことがありません。
あまりに断られるもんだから、自分にはナンパの才能はないと思いましたよね。(笑)
かと言って、自分の大学で探そうと言っても、まだ入学したてで、女の子の友達なんていません。
しかも、なるべく違う大学から連れて来いと言われてました。
きっと、自分の大学で勧誘行為をすると、変な噂が流れるのを寮生委員会の先輩達は心配したのでしょう。(笑)
他の大学でやったって、変な噂が流れるに決まっている!!(笑)
絶対に変な噂が流れていたと思います。
「今日、なんか怪しい勧誘受けた~~~~」
「え~~~それわたしもこないだ勧誘されたよ」
とかね。(笑)
さて、franky青年の結果どうなったかと言うと、最終的には1人を誘ってことなきを得ました。
なんてことはありません!!!!
普通に誘えませんでした!!!(笑)
あまりに誘いを断られ過ぎて、途中でリタイヤ状態だったんですよね。(^_-)-☆
女子寮で一発芸やるとかどうせ脅しやろ。。。
そんな思いもあって、誘えなくてもなんとかなると思っていました。
結果。。。
一週間後の夜、franky青年は、とある大学の女子寮に立っていました。(笑)
やはり、鬼の寮生委員会だったのです。汗
大量の女子学生が見守る中で、一発芸。
芸人目指して大学来たわけじゃないのに。。。( ;∀;)
franky青年は心からそう思いましたね。(笑)
しかし、もうどうにでもなれの精神でなんとか「小笑い」くらいを取りました。(^^)/
とまあ、これが2つ目の大学生活の最初にして最大の難関でしたね。
徹夜掃除
その他にも、毎週1回は徹夜掃除なんてのもありました。汗
新入生は一年間、週に1回だけほぼ徹夜で寮の掃除をさせられるのです。。。
担当の場所が毎回決まってて、自分達がキレイになったと思ったら、寮生委員会を呼んでチェックをしてもらうんです。
そのチェックがえぐいのなんのって。。。
髪の毛一本でやり直しは当たり前。
ホコリ1ミリでやり直しも当たり前。
ホントにほんの少しでも汚れがあったらもう一度やり直しの命を受けます。
そしてそれを繰り返すこと数十回。
夜の10時くらいから始まって、いつも終わるのは朝7時くらいです。(笑)
ほぼ次の日の1限の授業は行けません。
みんな疲れて寝てしまいます。
まったく異常な生活でしょ。(笑)
誰か訴えてもおかしくなかったでしょう。
しかし、寮にはそれ以上に良いところもあったのです。
例えば、家賃は1万円以下。普通のアパートなら5万前後。寮は、破格です。(笑)
そして、先輩方と一応知り合いになれる。(笑)
大学生活は情報が命ですからね。(^^)/
そして、親友のような家族のような友達がたくさん出来る。
正直、最初の苦難さえ乗り越えれば、あとは楽園でした。